2010年07月14日

保坂さん落選に関して

 この7月11日に参院選がありました。私はtwitter等ではすでに公言していましたが、比例代表では保坂展人さんに票を投じさせていただきました。

 しかしながら落選。応援していたひとりとして、非常に残念に思います。(なお、選挙区では、もとむらさん(共産)に投票しましたが、こちらも落選してしまいました)

 その後、保坂さんはご自身のブログにて、

参院選敗北を受け止めて - 保坂展人のどこどこ日記

という記事をアップされ、参院選の総括を書かれましたが、一昨日アップされた時点で、非常にまずいことが書かれていました。

 それは、後半部の、「きっこのブログ」からの引用(ニポンの選挙は茶番劇)で、


「ムードに流されやすい東京都民の民度の低さが全面に出た選挙だった」

「ここ東京は、あんな独裁者を都知事に3選もさせちゃうような大バカだらけの都市」


……のような、有権者を愚弄する文章も含めて引用されていたことです。

(なお、以下はこれまでのきっこ氏の行ってきた数々の暴言、差別的言動や違法行為の自慢等は考えずに、あの記事の当該文章のみを考えますので、きっこ氏自身の問題は脇においておきます)

 たとえ引用であったとしても、そこを引用してしまうということは、その部分を読んで、引用するに足ると保坂さんが判断したということ。つまり、保坂さんがきっこ氏に代弁させて、有権者を馬鹿にしているということになってしまいます。さらに、自身の支持者の代表があの記事のような認識だろうと思っているということにもなり、保坂さんに投票した人で「馬鹿にされてる」と感じた人も出てきます(というか、確認しています)。

 対立軸を作り、煽って、反対者をその向こう側に追いやり、それを馬鹿にする行為は、少なくとも表立ってやっていいことではありません。まして政治家がそれをやるのは自殺行為です。さらに、保坂さんは支持基盤が脆弱で、組織票を確保しているわけですらありません。その能力と声にならないSOSをくみ上げようとしている姿勢、票にならないとみなされて省みられないような声も真摯に聞く態度、そして実績により支持されているわけで、能力や姿勢を疑われる行為は、そこら中に転がってるような政治家よりダメージが大きいわけです。
(厳しいことを言うと、有権者を公然と馬鹿にする人が選挙で通るわけがなく、その意味では「負けるべくして負けたのか」と失望したというのはありましたが……)

 私はとっさに「これはまずい!」と思ったので、即刻保坂さんに訂正を促すためのメールを送りました(twitterでフォローしてくださっていた方は、当時の私の焦り方を見ていたかもしれませんが)。

 それから1日後の昨日、保坂さんのブログの、前述した有権者を馬鹿にした箇所は削除されました。きっこ氏のブログの引用はまだ残ってはいるものの(本音を言うと引用箇所をそのものを削除してほしかったですが、それは違う話になってくるから避ける)、致命的な箇所の訂正をすばやく行ってくださったことに感謝いたします
 たしかに、まずい点や間違いなどがあれば、訂正するのが「当たり前」です。しかし、その「当たり前」がなされることは、実際には稀です。その意味で、保坂さんはそういったことがきちんとできること(あくまで最低限ですが)を示せたのだと思います。

 今回の件で、非常に動揺したのは確かですが、今後とも保坂さんならびに社民党を応援していきたいと思います(外交・防衛では小言言うかもしれませんが)。

(あと、できれば削除の旨を冒頭などに記載した方がいいと思います)



※ 一部で「感謝の言葉がない」等と保坂さんのブログについて言っている方も見受けられましたが、公職選挙法第178条により「選挙期日後のあいさつ行為」が制限されていますので、「そう思っていてもできない」ことをこの場を借りて指摘させていただきます。

【追記7/14 7:11】文中の一部を太字強調に。

(実のところ、裁判員制度のときの保坂さんの件は伝え聞いてはいたものの、それでもなお支持していた身としてはショックだったのは確かだったりしますが)
posted by 久間知毅 at 03:10| Comment(7) | TrackBack(1) | 政治運動一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
のぶちゃんもまた、従来の日本左翼の悪い作風を完全には清算出来ていないんですね。
有権者蔑視や窮乏革命待望論にしか帰結しないようなきっこ意見の引用の方はさておき、今回ののぶちゃんの敗因分析はまだ浅いようです。一面的なだけでなく、浅い。

東京で7万票という目標が選挙活動中は不鮮明だった、自覚的でなかった、という反省は正しいと思います。
しかし、例えばナゼ、東京で7万票獲れなかったのか、そういうところがまだ不問にされたままです。突っ込みが浅いのです。
7万票獲れなかったのは、支援組織の構築・強化に失敗しただけでなく、これまでの自分の選挙や政治活動での「遺産」が十分活かせなかったことに分析のメスが入っていません。

例えば、こういう「7万票目標」は、選挙中に有権者に向けた演説や宣伝物の中でこそ堂々と、そして率直に訴えるべきだったのです。有権者に自分の当選可能性の高さを示せたのですからね。

これと似た点で巧かったのは「みんなの党」です。
連中は、マンネリ左翼のように抽象的・一般的な支持や前進を訴えるのではなく、少数勢力である己の分も良くわきまえて、ズバリ、「キャスティングボートを握らせてください」と呼びかけていました。有権者の間に「そうか、それなら可能かも!」という目標実現の展望を与え、支援気分をさらに膨らませ鼓舞することに長けていたのです(こういうのは、むかしの左翼や革命家には備わっていた能力ですよ)。
現在の左派系政治家にはこういう知恵が全く足りません。正論や解説ばかりで展望提示や扇動が弱いんです。
勝利の展望は、実現可能に思える具体的なかたちで訴えるという、本来なら左翼がもっているハズの展望提示や扇動性が失われてしまっているのです。

のぶちゃんは、過去の自分の選挙での得票実績や狛江、国立などでの応援活動で得た左派・無党派層の好感などからも、闘い方いかんではもっと得票出来たハズです。
今後は、志位氏や福島氏のようなボケ左翼以上に、もっともっと考えた狡智に長けた闘い方をしてください。
Posted by のぶちゃんファン at 2010年07月14日 14:15
私は、考え過ぎだと思いますが。
保坂さんのような正しい思いを持った政治家を推し、石原慎太郎や渡辺喜美のような、社会に害悪をもたらすだけの権力者を批判していく事、彼らに対する怒りを持つ事は、健全な意識を持している事の現れだと思いますが。
Posted by aiu at 2010年07月14日 15:55
>aiu さん

「正しい思い」を持っているからと言って何でもやっていいわけではありませんし、自身に明らかに不利なことをやって自爆するのは愚かな行為です。それを批判できないとなると、それは応援ではなく崇拝です。私は保坂さんを応援していますが、崇拝しているわけではありません。

また、私も石原都知事にはいい加減やめろと思っている人間のひとりですが、だからと言って「彼らに対する怒り」と「彼らを当選させた都民を愚弄すること」がイコールだとは思いません。ましてそんな選民思想を「健全」と思うほど不健全ではありません。

Posted by 久間知毅@管理人 at 2010年07月14日 19:37
一つ確かな事は、こちらのブログ主さんには、愛が感じられない。社会を変えてやろう、不正を糾弾して社会正義を実現したいと言う、強い心を感じない。 当たり障りのない「妙にオトナ」ぶったマインドが鼻につく。
結局、あなたは自分自身が傷つくのが怖いのだけなのだ。

よくよく考えてみる事です。
Posted by aiu at 2010年07月14日 22:25
>aiu さん

厳しいことを言うようで申し訳ありませんが、「不正を糾弾して社会正義を実現したい」なんて、言うだけなら誰にでも出来ます。「言うだけ」ならね。
そんなもの何の意味もないし、何の価値もない。「どうやって実現するか」じゃないんですか? それこそ、「言うだけ」の人に「社会を変えてやろう」という強い心は存在するのですか?
傍から見てると、「人が折角反対者(都民)をdisって気持ちよくなってるのに、水を差すなよ」と言いたいようにしか見えませんが。目的と手段が顛倒しているのはあなたです。

Posted by 久間知毅@管理人 at 2010年07月14日 23:16
のぶちゃんは、「半分しか」正しくなかったんですよ!
だから自身も反省しているんです。

つまり、選挙中に訴えた政策内容は正しくても、勝利の道筋を示すことには失敗したんです。もったいないことです。

そういう面で「正しかった(=有効だった)」のは、のぶちゃんや左翼政党ではなく、狡猾な新自由主義政党・みんなの党の方だったんです。

有権者に「良いこと言っていても勝てないんじゃない?」と懸念を抱かせるような闘い方じゃダメだったと言いたいんですよ。
「東京のみなさん、俺に10万票寄せてください!」「過去のいろいろな選挙で俺の名前を書いて投票してくれたみなさんは、今回も絶対に応援してください」「そうすれば当選は十分可能なんです!」という内容の訴えや宣伝を巧くやるべきだったのです。

そうすれば当選の可能性はもっともっと高かったでしょう。
Posted by のぶちゃんファン at 2010年07月15日 09:58
何だか久間さんが一度政治カテゴリを取り除いたときのきっかけとなった状況が再現されているような… また始めるからには無理しない程度に折れずに頑張ってください。

久間さんみたいな支持者がいてくれる保坂氏は幸せな人だと思います。盲信するわけでもなく、落選したからとかミスをやらかしたからとかですぐに見限るわけでもなくきっちり叱咤激励をしてくれる人がいるというのは政治家にとって大きな力となるはずです。
Posted by 無左代 at 2010年07月16日 00:20
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Excerpt: 焚書令の阻止に尽力した保坂氏が69,214票しか得られなかったことは、人権は票にならないという現実を改めて浮き彫りにしました。人権は公益を増進するものだということを啓発して、票につなげていく必要があり..
Weblog: 匿名希望の時事ブログ
Tracked: 2010-07-18 11:05
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